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私の町の博物館の、大きなガラスの戸棚とだなには、剥製はくせいですが、四ひき蜂雀はちすずめがいます。
 生きてたときはミィミィとなきちょうのように花のみつをたべるあの小さなかあいらしい蜂雀です。わたくしはその四疋の中でいちばん上のえだにとまって、羽を両方ひろげかけ、まっ青なそらにいまにもとび立ちそうなのを、ことにすきでした。それはが赤くてつるつるした緑青ろくしょういろの胸をもち、そのりんと張った胸には波形のうつくしいもんもありました。

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